いつか見てみたかったベルリンの壁。
この度この目で見ることができました。
一番有名な「兄弟のキス」の絵が描かれているのは、ベルリン中央駅から電車などで10分ほど東に行ったところです。
最寄りのBerlin Ostbahnhof駅から歩いて数分すると、、、壁面画が並ぶ「イーストサイドギャラリー」が始まりました。
車道に沿うように長々と続いています。
「ギャラリー」と名が付いていますが、このように道沿いに壁が続いているので入場料はいりません。
他にも色んな絵がずっと続いています。
この壁の裏面にはグラフィックアートが。
壁の下部が見えるように置いてあるものも。
頑丈なコンクリでL字に造られているので簡単には倒すことができなさそう。
ある日突然、一夜にして有刺鉄線で街を包囲、その長さは155キロ。
のちのち改造に改造を加えて建て直され、最終的にこの頑丈なコンクリートの壁になったそうです。
見張りがいる中この壁を乗り超えて逃げるのは、普通の人にはちょっと無理そう…。
脱出者をはばんでいたのはこの強固な壁だけ、というわけではもちろんなく、監視塔や見張りの兵士、壁の前には無人スペースが設けられ、侵入者が入ったらすぐにわかる様々な工夫がこらされていました。
「絶対に壁を超えさせない」という執念を感じさせます。
そしてついに、一番有名なキスの絵にたどりつきました。
描かれているのはソ連の第五最高指導者レオニード・ブレジネフと、旧東ドイツの第三国家評議会議長エーリッヒ・ホネッカー。
「あれ、、、西ドイツと東ドイツの両トップが東西統合した平和の象徴的感動シーンではなかったのか…?!」と、どぎまぎしている人いませんか?
わたしです!!!
お恥ずかしながら大きく勘違いをしていました。恥!!!
これもお勉強ですね。
繰り返しになりますが、キスをしているのはソ連のトップのおじさんと東ドイツのトップのおじさんです。
さらにはこれは作り上げられたイラストではなく、実在する写真をもとに描かれています。
そうです、二人は実際にキスしているのです。
全然思ってたのと違う!!
「同性愛者でもない2人がなんで??」と思いますが、社会主義国家のトップの挨拶として当時では一般的な挨拶の方法だったようです(Wikipediaより。)
…そういえば!!
この日の前日、ベルリンでサッカー観戦をしたのですが(ブンデスリーガの試合!!)、
私の席の目の前に友人同士と思しきドイツ人(かどうかはわかりませんが)の5,6人グループの中年男女が、男女構わずお互いに口にキスしあっている光景を目撃しました。
(な、な、な、なんでぇぇぇぇぇーーーーーっ!!?????)
と驚いた件があったのですが。。。
…そ、そういうことですか?!
見事な伏線回収ですね。
話は反れましたが、この絵について以下Wikipedia様を引用させていただきます。
1990年の作品で、社会主義国家の首脳による歓待の挨拶として当時は一般的であった、男性同士で抱擁と接吻をしているブレジネフとホーネッカーを描いている(作品そのものは、1979年にドイツ民主共和国の建国30周年記念を祝う式典で撮られた写真の模写である)。
Wikipedia
この二人が実際にキスをしたのは1979年で、この時の会談で相互支援協定を結んでいます。
ソ連と東ドイツの緊密さを象徴するシーンということです。
ちなみにベルリンの壁は1961年から1989年まで存在していました。
「ベルリンの壁崩壊」との直接な関係はないのか…?
なんか色々勘違いしていて、まったく自分がどれだけ無知であるか思い知らされます。
テレビで見たことがあるからといって知ってる気になってはいけませんね。反省。
私も写真を撮って帰りました。
次はチェックポイントチャーリーに向かいます。