金曜日のみ開催のアンティークマーケット、”Bermondsey Antique Market”。
Y氏に連れて行ってもらいました。
Bermondsey Antiques Market Bermondsey Square, London, SE13FD
世界中からプロのバイヤーも足を運ぶというバーモンジーの骨董市。
プロたちはもちろん朝市で、主にシルバー製品を求めてやってくるそうです。
毎週金曜日、営業時間は朝6時から昼2時まで。
支払いには現金が必要です。
朝9時過ぎくらいに着きました。
思っていたよりコンパクトな店舗数です。
並べられている商品は実に様々です。
グラスたち。
小物たち。
一見すると、何でもないような古いガラクタ雑貨のように見えますが、きちんと一つ一つ歴史があります。
店主に聞けば「これは1920年代のもので…」などなど、年代や使用法などを説明をしていただけます。
意外にも、何年ものだとか、どこで使われていたものだとかをきちんと把握していらっしゃって驚きました。
実は私はあまりアンティークの品に興味はなかったのですが、店主の話を聞くうちにだんだんと歴史ロマンを感じるようになり…。
今私の目の前にあるこの物たちは、
何十年も前、物によっては100年以上も昔、
誰かに作られ、買われ、使われ、また売られ…
長旅を経た後、今たまたまこのバーモンジーのマーケットで売られているのですよ。
そしてまた別の誰かに買われて使われていく…
嗚呼、これぞロマンであります。
アンティークにハマってしまいそうで怖いです。
他の骨董品(”骨董品”と書いて”時の旅人”と読む)たちは以下の様な感じです。
これはフランスの香水入れ。
小さな陶器の入れ物の中に小瓶が入っているスタイル。
か、かわいい!
フランス製の雑貨多めのお店。
小物入れたち。
乙女心に突き刺さります。
ティーカップのセットもたくさん。
これは古いバーレイのティーセット。
2つだけ欲しかったのですが、セット売りだったので断念。
レトロでかわいいです。
魚型の食器。
ジブリに出てきそうです。
屋外だけでなく、隣接する建物の中もお店があります。
シルバー製のカトラリー。
↓ラムやブランデーなど、こういったお酒を入れるデカンタの首に掛ける名札のようなもの。
かっこいい!
銀食器はいいお値段です。
ああ楽しかったです。
そして結局、このマーケットで私がゲットしたのはコチラの2つ↓!
まずこちらは、「トッフィーハンマー」です。
その名の通り、トッフィーという硬いお菓子を割るための物です。
今はもうない「Sharps」というイギリスのお菓子メーカーのもの。
トッフィーメーカーでは、このようなトッフィーハンマーがノベルティとして付属しているらしく、異国の食文化ならではの物だと思い購入。
トッフィーは食べたことがないので、とりあえず板チョコを割る際に使っています。
(手で割った方が早いし綺麗に割れることがわかりました。)
↓ そして現在でも他メーカーのトッフィーハンマーは手に入ることがわかりました。
そしてコチラは真ちゅう製のレタークリップ。
ヴィクトリア朝時代のもの。
ヴィクトリア朝は1837年から1901年の期間を示すので、確実に120年は昔の物ということになります。
お店のおじさんがおっしゃるには、
「良く出回っているレタークリップはバネの部分が新しい時代の物に取り換えられているものが多いんじゃが、これは当時の物のままじゃ。ほれ、汚いじゃろう。」と。(多分)
言われてみればバネは真っ黒に酸化(?)しており、中にはクモの巣なのか埃なのかが張り付いていて、きったないです。
でももう私の頭の中は”歴史ロマン”で一杯です。
結局買いましたよね。 惚れました。これかわいいです。
120年経った2021年、どこぞの日本人に買われ、メモ紙を挟まされるレタークリップ。
そしていずれ日本に渡り、私が手放した後はまた誰かの手に…。
おお、まさに時の旅人です。
アンティークマーケット、ハマりそうです。